「○○で一番になろう!」でやる気アップ

 お恥ずかしい話であるが筆者の口癖に「今日は疲れた」がある。それを聞く妻には「疲れているのはあなただけじゃない」とすぐに言い返されてしまう。何気なく口に出してしまうのだが、聞く方にとっては非常に気分がよくないらしい。

 よく「忙しい」「時間がない」「人がいない」と言い訳する人がいるが、これはサラリーマンの三大言い訳と言われている。

 仮に皆さんが上司だとして、部下に「忙しい」「時間がない」「人がいない」と言えば言うほど、部下は「そうですね」と一応相槌は打ってくれるのであろうが、上司である皆さんをリスペクトして言っているわけではなく、その場しのぎの相槌を打ってくれているだけにすぎない。

 いつも「忙しい」「時間がない」「人がいない」と愚痴ばかりこぼす上司に、部下がずっとついていきたいと思うだろうか?尊敬できるだろうか?

 上司の大事な役割として職場の士気の高揚を図る必要がある。安易にサラリーマンの三大言い訳を言って部下の士気を下げることは厳に慎むべきである。

つまり、サラリーマンの三大言い訳は禁句そのものである。職場で禁句をしゃべっていいことは何一つ起こらない。

 言えば言うほど、「絶対にいてほしくない人」になり下がってしまうのだ。サラリーマンの三大言い訳は、自分や相手、周囲を暗くする言葉、お互いのやる気を喪失させる後ろ向きの言葉である。

 とは言え、上司が単に「やる気を出せ」と言っても簡単に出るものではない。やる気を引き出すには、大袈裟だがそのメカニズムを知ることが不可欠である。

皆さんも経験したことがあると思うが、ビジョン、夢・ロマン、あるべき姿を考えるとき、なぜか志がわいてワクワクする。志がわいてワクワクするとやる気の虫がどんどん出てくるのだ。

つまり、やる気を出すためには、ビジョン、夢・ロマン、あるべき姿を考えることがとても大事ということである。

そこで一番簡単で手っ取り早くやる気を出す方法は「○○で一番になろう」と決意(提案)することである。これはナンバーワン理論とも呼ばれ、実際にやってみると、とても効果が高いと言われている。

 この自分や相手、周囲を明るく元気にする言葉(リッチワード)は、使えば使うほどよい結果が表れる。ものは試しでやってみてはいかがであろうか。