ブログ - 2022年11月


「経営者保証」のない融資促進へ

中小企業庁は「経営者保証」をつけない融資を金融機関に促す仕組みを導入します。企業の稼ぐ力や有利子負債の返済能力など具体的な数値基準を設け、経営者保証がなくても融資できるかどうかの判断材料にします。企業にとっても融資を受けられる条件が分かりやすくなります。事業再生やスタートアップの成長を阻んでいた融資慣行の見直しが進みます。中小企業庁は中小企業の収益力改善やガバナンス体制を整備するための実務指針案を示し、金融機関や税理士、中小企業診断士向けで指針を活用するよう促すようです。

全直営郵便局でキャッシュレス決済

日本郵便は2023年秋までに全国約2万の直営郵便局全てでキャッシュレス決済を導入します。現在は都市部など約8600局にとどまり、現金だけにしか対応していない郵便局も多いのが現状です。顧客の利便性向上に加え、物販利用が多い訪日観光客の増加を見込み、対応を急いでいます。小売りなどが先行してきたキャッシュレス決済の導入が公共サービスでも本格化してきました。いよいよ郵便局もキャッシュレス・・

阿炎が優勝(大相撲九州場所)

大相撲九州場所は、大関貴景勝と平幕の高安、阿炎が12勝3敗で並び、28歳の阿炎が三つどもえの優勝決定戦を制し初優勝しました。単独首位だった高安を本割で突き倒し、決定戦で高安と貴景勝に連勝しました。優勝制度が確立された1909年夏場所以降で初めての3場所連続平幕優勝となりました。高安の運の無さ、貴景勝の体力の問題(一日2番以上は苦しい)に比べて、体力もあり、プレッシャーも2人より軽い阿炎が最も優勝に近かったのだと感じます。

節約志向で「廉価商品」投入

値上げの続く食品メーカーで低価格な食品を増やす動きが広まっています。明星食品や日本ハムなどは原材料や容量を見直して、既存商品よりも1~4割ほど安い商品を投入しました。原料高を受けた値上げで採算を改善する一方、低価格品で節約志向を強める消費者を取り込むのが狙いです。完全に購買層が従来以上に二極化していると思います。

「自転車分担率」

通勤・通学の手段として自転車の利用を推進する自治体が増えています。環境意識や健康意識の高まりに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で三密回避の動きが強まったことも利用を後押ししています。専用道整備やシェアサイクルを街づくりと連携させる取り組みも加速しています。「自転車分担率:通勤・通学時に自転車のみ利用する人の割合」

「電子帳簿保存法」特例緩和

政府・与党は2024年1月から企業に本格的に求める請求書の厳格なデータ管理保存を特例で緩和します。経理のデジタル化が遅れる企業を対象に請求書のデータを簡易保存することを条件に紙での保存も事実上容認します。特例は取引先からメールで受け取った請求書データを専用フォルダで保存するなどして、税務当局が確認できるようにしておけばいいようにします。12月中にとりまとめる23年度与党税制大綱に盛り込む方針のようです。

「におい」デジタル化に商機

嗅覚をデジタル技術で再現してビジネスにつなげる動きが相次いでいます。例えば、日立製作所は音波を活用して複数のにおいを測定できるセンサーを開発しました。また旭化成はにおいのデータでさ酒造りの熟練職人の作業を代替するサービスを2023年度にも開始します。嗅覚は五感の中でもデジタル化が困難とされてきましたが、製造現場や医療など幅広い分野で革新的なサービスを生む可能性を秘めています。

「主要商品・サービスシェア調査」

日本経済新聞が実施した2021年の「主要商品・サービスシェア調査」で日本企業の首位は7品目にとどまりました。日本勢が上位を独占する品目もありますが、いずれも成熟産業で大きな伸びは期待できません。医薬やITなど成長分野での存在感は薄くなっています。因みに日本の首位は、自動車、自動二輪、デジタルカメラ、A3レーザー複写機・複合機、CMOS画像センサー、携帯用リチウムイオン電池、偏光板の7品目です。

小規模事業者消費税軽減(インボイス対応)

政府・与党は消費税の税率や税額を請求書に正確に記載・保存する「インボイス制度」で、フリーランスなど小規模事業者の新たな負担軽減策を設ける調整に入りました。納税を免除されてきた事業者が課税事業者にかわる際、納税額を売上時に受け取る消費税の2割に抑えます。例えば、売上高500万円の場合、全商品が税率10%なら納税額は売上税額50万円の2割の10万円になります。2023年10月から3年間の措置で円滑な制度の導入を目指すことになります。はたして、3年間の軽減措置が奏功するかどうか⁉

自治体黒字対昨年度42%増

自治体の黒字が拡大しています。日本経済新聞社が全国815市区の2021年度決算を調査しとところ、歳入から歳出と繰り越すべき財源を差し引いた実質収支の黒字額が20年度比42%増の計約1.8兆円となりました。新型コロナウイルス対応を迫られた一方、国からの交付金や地方交付税の増額で賄ったかっこうです。また、コロナの相次ぐ感染拡大によるイベントの縮小・中止などで予算が消化されなかったことも黒字の増加につながっています。

「日本遺産」で観光誘客へ

各地に点在する文化財を活用して地域活性化を狙う「日本遺産」の取り組みが広がってきました。文化庁が2015年、24府県18件の認定でスタートさせ、8年で全47都道府県104件に拡大しました。見過ごされてきた文化にストーリー性を持たせ「面」としてつなげることで、伝承、環境整備の促進につなげ、新たな観光需要も生み出すことを狙います。因みに静岡県の登録件数は2件。2020年に「日本初旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」が登録されました。静岡市と藤枝市にある江戸時代の8つの宿場が登録されています。

「インボイス制度」導入時に税負担軽減

政府与党が来年10月のインボイス(適格請求書)制度導入で消費税を新たに納めることを選んだ中小事業者に対し、税負担を軽減する激変緩和措置の導入を検討していることがわかりました。18日に正式に始動する与党の税制調査会で年末までに詳細を詰め、2023年度税制改正大綱に盛り込むとしています。登録率の低さなど導入前から問題視されているインボイス制度、はたして納得のゆく決着となりますか⁉

10月訪日客数49万人

新型コロナウイルスの水際対策が本格的に緩和されて1ヶ月が経ち、インバウンド消費に回復の兆しが出てきました。日本政府観光局が16日発表した10月の訪日客数は前月比2.4倍の49万人でした。ただ、国際線や百貨店の免税店は好調ですが、中国からの訪日客はまだ戻ってきておらず、2019年比では2割の水準にとどまり、本格回復にはなお遠い状況となっています。欧州や南北アメリカは19年比8割前後まで回復していますが、日本を含むアジア太平洋地域は20%台と低調です。中国のコロナ対策を注視しつつ、米欧などからの観光需要を取り込めるかがインバウンド消費の回復スピードを左右しそうです。

「G20サミット」

インドネシアのバリ島で開かれている20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は15日、初日の討議を終了しました。ウクライナ侵攻で食料やエネルギーの調達難と価格高騰を招いたロシアへの批判を強める米欧が首脳宣言の取りまとめに向けて中国やインドに同調を迫る構図となっています。日本の岸田首相は、食料やエネルギーの世界的な高騰について「ウクライナ侵攻こそが原因」であるとロシアを非難し、侵略の即時停止を求めています。はたしてどのような採択がなされるのか、効き目はあるのか、その動向に注意が必要です。

ネット銀行メインが急増

インターネット専業銀行をメインバンクにする企業が増加しています。東京商工リサーチによると、2022年は3446社と5年前の約2.3倍に増えました。決算書が不要なネット完結の融資や低コストの送金を武器に、スタートアップや中小零細企業との取引が増えています。従来、ネット銀行は、住宅ローンなど個人向け金融が主体でしたが、デジタルを強みに企業向けでも存在感を増幅させています。一方、課題としてネット銀の法人ビジネスは、信用力が劣るうえに、企業の規模拡大に伴うまとまった融資の実行が弱い点が挙げられます。法人顧客との中長期的なパートナーシップを構築するためには、融資の拡充などで実績を積むことが不可欠といえます。

14日の天気

今日14日、静岡県西部地方の気象は、日曜日よりも気温が低くなる見込みです。日差しの戻るところでも、空気はヒンヤリと感じれられ、風もかなり強くなりそうです。先週は暖かい日が続いていたため、気温差で体調を崩すことのないよう、服装選びなどに注意が必要です。

大相撲九州場所

大相撲九州場所は13日に福岡国際センターで始まります。両膝を手術した横綱照ノ富士の休場により、天皇賜杯争いは混戦が予想されます。今年はここまで全5場所で優勝力士が異なります。両大関に加えて先場所優勝した小結玉鷲、大関昇進の足固めを狙う関脇若隆景らを中心とした優勝争いの行方が注目されます。正に戦国下克上の場所になりそうです。「待ったなし!!」

「地方副業」

高度な職業スキルを持った人材が都市部などでの仕事を続けながら、移住を伴わずに地方企業で働く「地方副業」が広がっています。働き手不足の解消だけでなく、新たな視点で事業を見つめ直すことで経営課題の解決につながる可能性があります。新型コロナウイルス禍でリモートワークが浸透したことも追い風に積極的に推進している県もあります。

国債残高1000兆円が目前

財務省は10日、普通国債の発行残高が9月末に過去最高の993兆7965億円に達したと発表しました。6月末から9兆4612億円増え1000兆円が目前に迫っています。普通国債には、公共事業の財源となる建設国債や赤字国債、借款債などがあります。今後、金利が上昇すると利払い費が急増する懸念があります。日本は経済成長が伴わない財政支出の拡大で、国内総生産(GDP)に対する政府債務の比率は右肩上がりに増えていきます。

コロナ関連倒産増加

帝国データバンク静岡支店が調べた2020年3月以降に新型コロナウイルスの影響を受けて倒産した静岡県内の企業の数が、10月17日までに150件に達しました。これは全国の都道府県で7番目に件数が多いことになります。コロナ禍で行動制限などの影響をを早期に受けた飲食店や食品関連業者が県内に多いことが要因として挙げられます。また、食品関連には原材料高も追い打ちをかけています。金融機関など資金繰りや新規販路開拓への経営支援が一層求められています。

米中間選挙投票が始まる!

米中間選挙は8日朝(日本時間8日夜)、東部の各州から投票が始まりました。世論調査によりますと、連邦議会下院は野党・共和党が多数派を奪還するとの見方が強まる一方、上院は激戦となっています。また、多数の候補を推薦したトランプ前大統領は7日、15日にも次期大統領選への出馬を表明する意向を示唆しています。

プラ包装を全廃(ソニー)

ソニーグループ傘下のソニーは商品の包装材でプラスチックを全廃します。まず2023年度にスマートフォンなどの小型商品で始め、紙箱に加え竹などで自社開発した新素材に順次切り替えるとしています。将来的にはテレビなど大型商品も含めてプラの使用を止めるようです。国内では脱プラは非製造業を中心に進んできましたが、製造業にも広がりそうです。環境への姿勢が企業に一段と求められており、今後、代替素材を巡る連携や競争が活発化しそうです。

「COP27」開幕

地球温暖化対策を話し合う第27回国連機構変動枠組み条約締約国会議(COP27)が6日、開幕しました。ロシアのウクライナ侵攻を背景にしたエネルギー危機に直面するなか、先進国による途上国支援や2030年までの温暖化ガス排出削減に向けた道筋で合意できるかが焦点となります。22年の平均気温は産業革命前を1.15度上回るといい、温暖化防止の「パリ協定」で掲げた1.5度に抑える目標に近づいていると警告しています。

J1から静岡勢が消滅

J1からジュビロ磐田に続いて清水エスパルスも降格となってしまいました。低迷の要因として、選手の自信喪失、選手とクラブ間の溝、毎年交代する監督に一貫性がない(国籍や志向する戦術が異なる)などが挙げられています。サッカー王国復権に向けて両チームの意地と奮起が求められます。

1部昇格をかけ決戦へ(専修大学)

東都大学野球は4日、専修大学(2部優勝)と駒沢大学(1部6位)の入れ替え戦(2回戦)が行われ、接戦の末、専修大学が勝利し1勝1敗のタイに持ち込みました。1部リーグへの昇格を目指して11日の決戦に臨みます。プロ野球ドラフト会議ロッテ1位指名の菊地投手か、昨日先発完投の西舘投手が先発するのか⁉必勝!!ガンバレ専修大学野球部

「国際卓越研究大学」を公募

文部科学省は2日、政府の「10兆円基金」から支援する国際卓越研究大学を12月から公募し、審査を経て来秋以降に認定するとの方針を省内の有識者委員会に示して了承されました。公募は来年3月までの予定です。注目度の高い論文の発表数などに加え、研究力強化や経営改革に向けた取り組みを評価します。年3%程度の成長を実現させる具体策も求めます。またしても大学の差別化を図る熾烈な競争が始まりそうです。

SDGs取組状況(静岡県内企業)

帝国データバンクによると、静岡県内の企業で国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みに積極的な企業は55.3%にのぼりました。会社にとって進めやすい社員の「働きがいに重点を置いた施策が多いようです。しかし、取り組みの中心は大企業で、中小企業のSDGs推進は後れをとっています。SDGsの推進はビジネスチャンスにもつながるため、今後は産学官民が一体となって、SDGsについての情報発信や補助金など費用面で支援することが重要となります。

水産飼料に藻や虫

水産養殖用の飼料で、現在主流の魚粉を使用しない代替材料の活用が広がってきました。DICは自社で生産する藻の一種「スピルリナ」の残さ(残りかす)の活用を検討し始めました。また、スタートアップなどが手掛ける虫を使用した飼料も登場しています。魚粉価格は需要拡大や漁獲量減少の影響で高騰しています。環境や人権に配慮した水産物の需要も高まるなか、代替飼料が注目を帯びています。一方、代替飼料を増やすと養殖魚のDHA摂取量が減り成長が遅れることや、魚のくいつきが悪くなるという問題もあります。更なる技術開発が求められます。

総務省家計調査(貯蓄・負債編)

世の中の家庭は、一体全体貯蓄や借金がいくらくらいあるのか⁉老後の不安とも相まって多くの人が気になる話題の一つです。総務省の家計調査(貯蓄・負債編)から世帯ごとに貯蓄や借金の額を年収と比較してみると、貯金・借金が多い地域と少ない地域でいずれも3倍近い開きがあります。これらは住民の気質や地域の環境が影響しているようです。静岡市は、ほぼほぼ全国平均(貯蓄年収比1.94/貯蓄額1454万円)に位置しています。