「100年企業(老舗)」の倒産9割増

帝国データバンクは19日、創業・設立から100年以上の老舗企業の倒産件数が2024年上半期(1~6月)に前年同期比9割増の74件だったと発表しました。2000年以降で過去最多です。年間ベースでリーマン・ショック時の08年(120件)を大幅に上回る可能性が出てきました。この背景には、物価高による採算悪化に加え、後継者不在を理由にした倒産が目立ちます。倒産事例:創業200年超の老舗和菓子店を運営する青木万年堂(東京都八王子市)は、設備維持などの固定費に加え、新型コロナウイルス禍以降は店舗の閉鎖や資金繰りが悪化し、コロナ収束後も客足が戻らず、全店舗の閉鎖を余儀なくされています。「老舗」という看板だけでは商売が成り立たなくなっています。当たり前のように経営革新も不可欠になってきました。