日本の国内総生産(GDP)が半世紀ぶりにドイツに抜かれ世界4位に転落しました。円安の影響が大きいとはいえ、バブル経済崩壊以降、力強い成長を実現できなかった結果で、今後も順位を下げ続けるとの予測もあります。足元は物価高で消費が弱いうえ、さらに人手不足も深刻化しています。賃金が持続的に上昇するかどうかが景気浮揚に向けた焦点になります。また、成長への鍵を握るのは、脱炭素分野などの産業振興、新興企業(スタートアップ)育成による技術革新の促進など挙げられます。「失われた30年(コストカット経済)」のツケは重いです。