厳格な国籍管理を敷いてきたドイツが二重国籍の容認に動くようです。これまで欧州連合(EU)加盟国の出身者らに対象を絞っていた二重国籍を全面解禁し、外国人が最短3年でドイツ国籍を追加取得できるようにします。世界的に複数国籍を認める国が増加しており、国際競争力低下への危機感から門戸を開放すます。一方、日本では複数国籍は認めていません。2022年末に初めて在留外国人が300万人を超えた今、国際競争力を維持するために多元的な活力のある社会を築いていくことが不可欠です。日本の針路と戦略の見直しが問われています。