国内企業が満期の短い社債の発行を増やしています。償還期限まで5年以下の起債額は2022年度に7兆円超と過去最大となりました。投資家は日銀による金融緩和策修正で金利が上昇(社債価格は下落)することを警戒しており、長い年限の社債の購入に慎重です。低金利の長期資金を確保しにくくなれば、企業の設備投資やM&A(合併・買収)に影響を及ぼします。従来、企業は低い金利で長めの資金を調達し、設備投資やM&Aに充ててきました。今後金利上昇が見込まれるなか、長期資金の前倒し調達に動くことや、社債から銀行借り入れにシフトする企業が増える可能性もあります。