日銀は20日金融政策決定会合で長期金利の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げました。マイナス面は、金利上昇は企業にとって借り入れや社債の利払いの増加につながります。特に中小企業は財務基盤が脆弱で、小さな金利上昇でも債務負担が増し、設備投資の手控えにつながる可能性があります。一方、プラス面は、金融緩和で進んでいた円安にブレーキがかかれば、企業は輸入コストを抑制することができます。食料品などの値上がりが止まれば、家計は他の商品やサービスにお金を回すことができるようになります。はたして、プラス・マイナスのどちらが色濃く反映するのか注視が必要です。