貿易や投資などの海外との取引状況を表す経常収支の低迷が続いています。財務省が8日発表した10月の国際収支統計(速報版)によると、641億円の赤字で、長期の傾向がわかりやすい季節調整値では6039億円と赤字となっています。原数値で単月の赤字は1月以来、9ヶ月ぶりですが、季節調整値では2014年3月以来、8年7ヶ月ぶりとなります。資源高と円安の影響が尾を引いている状況です。原油高と円安が落ち着き、訪日客の増加に期待したいところですが、海外経済の減速で輸出が伸び悩めば黒字~赤字の繰り返しとなる可能性もあります。