新型コロナウイルスの水際対策が本格的に緩和されて1ヶ月が経ち、インバウンド消費に回復の兆しが出てきました。日本政府観光局が16日発表した10月の訪日客数は前月比2.4倍の49万人でした。ただ、国際線や百貨店の免税店は好調ですが、中国からの訪日客はまだ戻ってきておらず、2019年比では2割の水準にとどまり、本格回復にはなお遠い状況となっています。欧州や南北アメリカは19年比8割前後まで回復していますが、日本を含むアジア太平洋地域は20%台と低調です。中国のコロナ対策を注視しつつ、米欧などからの観光需要を取り込めるかがインバウンド消費の回復スピードを左右しそうです。