インターネット専業銀行をメインバンクにする企業が増加しています。東京商工リサーチによると、2022年は3446社と5年前の約2.3倍に増えました。決算書が不要なネット完結の融資や低コストの送金を武器に、スタートアップや中小零細企業との取引が増えています。従来、ネット銀行は、住宅ローンなど個人向け金融が主体でしたが、デジタルを強みに企業向けでも存在感を増幅させています。一方、課題としてネット銀の法人ビジネスは、信用力が劣るうえに、企業の規模拡大に伴うまとまった融資の実行が弱い点が挙げられます。法人顧客との中長期的なパートナーシップを構築するためには、融資の拡充などで実績を積むことが不可欠といえます。