日本政策金融公庫が発表した静岡県内の2021年度の創業予定者への融資は、20年度比31%増の13億円でした。融資先は260件で36%増となり、新型コロナウイルス禍以前の19年度並みの水準に戻ったようです。業種別では、サービス業が最も多く88件で、20年度比7割増(19年度比では6割増)、内訳は美容業(37件)やエステティック業(12件)、ハウスクリーニングが多いようです。一方、コロナ禍の影響を受けた飲食店、宿泊業への創業向け融資は47件でした。20年度比2割増ですが、19年度比では4割減となりコロナ禍以前の水準を大きく下回っています。21年度の特徴は、若年層の女性創業予定者への融資が多かったことで、コロナ禍で働き方に対する意識が変化し、若年女性が創業を1つの選択肢と考える動きが活発になったとの見方です。これから益々起業もマーケットも女性が大きく関与していくことが予想されます。