中高年の転職が活発になっています。41歳以上の転職者数は2020年度までの5年間で2倍に増加し、若い年代より伸び率が大きくなっています。新型コロナウイルス禍を経て企業が新たな成長事業の立ち上げを急ぐなか、経験が豊富な人材への需要が高まっています。即戦力となる中高年の流動化が進めば経済の活性化につながります。一方、転職後の賃金は、50~54歳はマイナス5㌽、55~59歳はマイナスが20㌽を超えます。職種間の待遇格差もエンジニアの年収は3年前と比較して12%、データサイエンティストは10%上がる一方、飲食や介護は上昇幅が3%にとどまっています。コロナ収束後の経済回復に向けて働く人が自らの価値を高めて活躍の場を得られるようにする環境の整備(リスキリング:学び直し)が喫緊の課題といえそうです。