世界各国の政府や企業が働き手のリスキリング(学び直し)に動き出しています。新型コロナウイルス収束後の経済再開をにらみ、デジタル関連など成長分野へ人材をシフトさせるためです。労働移動による産業構造の変化が進めば、経済の押し上げ効果は世界で約700兆円に達するとの試算もあります。スキルを高めて生産性を上げられるかどうかが各国の競争力を左右しそうです。デジタル化の遅れや生産性の低迷など、コロナ禍が顕在化させた日本の課題は、その多くが人材投資・開発の遅れが原因とされています。徹底したIT教育により遅れを取り戻し、デジタルで世界をリードしてほしいものです。