人工知能(AI)の活用がクラウドから利用者に近い端末(エッジ)に広がりをみせています。ロッテが来店客の購買行動を分析して売上の増加につなげるなど、小売りの現場に変革をもたらしつつあります。電子商取引(EC)の遅れをとっていたリアル店舗のデータ活用を後押ししそうです。従来、小売店ではレジのPOS(販売時点情報管理)情報などで商品の売れ行きはわかりますが、来店客が商品を選ぶプロセスを追跡するのは難しく、消費者の興味関心について、データ収集・分析しやすいECと比較したリアル店舗の大きな弱点でした。課題は専用機器の導入費用とITの専門知識が必要不可欠なことです。