日本でも米国と同様に中古車価格が高騰しています。コロナ禍で公共交通機関を避けるケースが増えるなか、4月の中古車競売での平均落札価格は39%高の1台78万円でした(直近の最高値は2020年10月の84万円)前年超えは11ヶ月連続です。特にファミリー層が軽自動車やミニバンを購入しており、家族で移動するときに感染予防のため車を使うニーズが高まり、新車より割安な中古車への引き合いが堅調のようです。一方、好調な販売の陰でローンの貸し倒れリスクが高まっています。自社でローンを提供する車メーカーや金融機関の将来の収益性を圧迫することが懸念されています。この傾向がこのまま続いていくのか、高止まりの後、緩やかに下降していくのか注視する必要があります。