地域金融機関の経営改善を促す日銀の新たな支援制度の適用を申請する地方銀行が相次いでいます。経費削減や経営統合に取り組めば、地銀が日銀に預ける当座預金に年0.1%の上乗せ金利がつきます。上場地銀の8割にあたる約60行・グループが15日時点で申請済みか前向きに検討を明らかにしています。この背景には、長引く低金利環境や新型コロナウイルス禍で地銀の経営環境は悪化しており、21年3月期は約半数の上場地銀で純利益が減少したか最終赤字になったことが要因として挙げられます。既に水面下では統廃合への加速化が始まっています。