定価販売が一般的だった大手コンビニエンスストアが、実質的な値引きの対象を広げます。販売期限が迫った弁当やおにぎりを購入した利用客にポイントで還元する仕組みを導入します。人件費の高騰がフランチャイズチェーン加盟店の経営を圧迫しており、負担の大きい廃棄を減らします。今春に営業時間の短縮の実験などをしたコンビニが再び加盟店に譲歩を迫られた形です。ただ、今回のポイント還元は本部の負担増にはなりますが、還元率は数%にとどまり、品目も販売期限の迫った弁当などに限られています。加盟店経営者からは、「ポイント還元は気休めにしかならない」との声も聞かれます。