国内で雇用の流動化が徐々に進んでいます。2018年の転職者数は17年比5.8%増の329万人と8年連続で増えました。人手不足に悩む企業が中途採用を増やし、ITやサービス業に人材が移っています。中高年がより高収入を狙って転職する動きも出ています。ただ人の動きの活性化を生産性向上につなげるには課題もあります。IT関連など生産性が相対的に高めの業界は、専門性の高い人材が流入することでさらに生産性が高まります。一方、サービス業の生産性の底上げには、ロボットや自動化システムなど業務効率を高める技術の普及が欠かせません。