三井住友銀行が個人向け金融商品の販売で、行員に課す「ノルマ」を廃止しました。これまでは投資信託や保険の販売額などで支店の評価を決めてきました。4月からは評価基準を見直し、顧客の運用残高をどれだけ増やしたかを重視することにしました。脱ノルマ営業に向けた取り組みは注目を集めそうです。大きく戦略を転換する背景には、顧客重視のビジネスを求める金融庁の意向があるようです。金融庁は手数料の高い投信を頻繁に買い替えさせる営業手法を改めるように要請してきており、とくに知識が乏しい高齢者に対し、複雑な金融商品を勧める金融機関の姿勢を問題視してきたためです。