少ない人数で現金を効率よく稼ぐ中堅企業が存在感を増しています。売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象に、従業員1人当たりの営業キャッシュフロー(営業活動で生じる現金収支)の直近5年平均を調査したところ、ニッチ分野で小回りをきかせた製品の改良や開発で変革してきた企業が上位に並びました。1位は作業工具製造大手のスーパーツール。製造現場に進出が目立ってきた女性でも使いやすい製品の開発などで需要の変化に対応してきました。4位の大幸薬品はロングセラーの整腸剤「正露丸」を手がけ、二酸化塩素を使った消臭除菌剤が国内で伸び、中国事業にも本腰を入れ始めています。これらの事例は、中小零細企業や小規模事業者にも考え方のヒントになると思います。