2019年のえとであるイノシシやシカなど野生鳥獣の肉を「ジビエ」として利活用する動きが広がっています。農林水産省の17年度野生鳥獣資源利用実態調査によると、全国の処理施設の販売量は前年度に比べ30%増えています。イノシシやシカはハンターの高齢化などで増えすぎ、農林山品に食害を及ぼす厄介者で、これを地域資源にしようと政府もジビエ新興を強化し、19年度に利用量を16年度の1283トンから倍増させる目標を掲げています。環境庁の調査でもシカとイノシシのジビエとしての活用率は全国で約7%にとどまっており、捕獲された鳥獣の有効活用が期待されます。