大学と企業の連携がより緊密化しています。2017年度に企業から得た研究資金は前年度比14.9%増の477億円でした。大阪大学は製薬会社などと共同研究から人材育成まで幅広く協力関係を構築しています。政府の補助金削減を背景に「稼げる大学」へ変換しようとする有力大学の思惑が垣間見られます。大学が力を入れている主なテーマは、ライフサイエンス、情報通信、環境、先端技術、エネルギー、AI、インフラ、宇宙・海洋などです。産学連携で得た成果を実用化できればライセンス収入も期待できます。増収分を若手育成や留学生の奨学金に使用することもできます。今、大学運営を円滑に進めるうえでも、稼ぐ力を高めていくことが求められています。正に大学受難の時代に突入しています。