製薬各社が営業職に当る医薬情報担当者(MR)を大幅(3000人を上回る)に減少させています。4月の薬価改定は約10兆円とされる国内医薬品市場に約7200億円のマイナス影響があるとみられ、収益環境は厳しさを増しています。医師がインターネットで自ら情報を集めやすくなったことなので、かつて花形だったMRはコスト削減のターゲットになっています。一方、この大量リストラは成熟企業から成長企業に人材の流出を促し、産業の新陳代謝を促進する面もあります。例えば、医療分野はITとの融合など革新の余地が大きいですし、MR出身者が成長企業に転じ、新たな産業の芽を生む可能性もあります。