日本の景気は回復局面が6年目に入り、戦後最長をうかがう段階にきています。良好な雇用環境と賃上げが消費を支え、高収益の企業は投資を積み増ししている状況です。この景気が2019年1月まで続くと74ヶ月となり、戦後最長期間を超えることになります。しかし、2013年から2017年の実質成長率を見ると、個人消費が大きく景気を押し上げたのは消費増税前の駆け込み需要があった2013年と2017年だけです。円高に伴う外需に影がかかるなか、景気回復の持続には個人消費の浮揚が欠かせません。果たして「消費は美徳」といきますかどうか。