今年のノーベル経済学賞に米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授の「行動経済学」に関する研究が選ばれました。経済行動におけるさまざまな意思決定の場面で、合理的ではない心理学的な仮定を組み込んだ研究が評価されたということです。金融の世界では、低金利な金融機関に動くなど経済合理性が顧客の判断を左右することが多いといわれています。一方、金利を重視よりも付加価値サービスの提供により信頼関係に基づく顧客との長い取引に重きを置くことへの見直しも行われています。
多種多様な金融商品・サービスが登場するなか、顧客が正しい比較・選別するためにも金融取引に行動経済学を取り入れ顧客目線と合理性の両立を期待したいところです。